紛失・置忘れ

紛失や置き忘れは、企業の情報漏えい問題において
かなり大きな割合で存在している原因です。
 

オフィス内ではかなり厳重に情報管理をしているような企業であっても、
機器を外部に持ち出して使用する場合には案外担当者はうっかり置き忘れや
紛失をしてしまうものです。
 

まして自宅などに持ち帰って仕事をするつもりであったり、
外回り中にちょっと休憩といったような場合には、
どうしても気持ちが緩んでしまいますのでほんのちょっとの油断で
大きな被害を企業に与えてしまうことになります。
 

誰しも「まさか自分がそんなドジをするわけがない」と思うところですが、
実際に起こった事例を集めてみると、本当にまさかと思えるような企業や担当者が
大きな事故を起こしてしまっていたりします。
 

そこで、実際にあった事例をいくつか以下にまとめてみます。
 

【大阪市 生活保護受給者の個人情報を置き忘れ】

2013年10月31日、大阪市平野区において、
生活保護受給者の個人情報を記載した書類である「世帯票」を、
担当していたケースワーカーが受給者の一人の自宅を訪れたときに
一時的に置き忘れたという事例がありました。

書類は置き忘れ後の約1時間あとにすぐに置き忘れをした世帯の家人より連絡が
あったことで回収されましたが、世帯票には他の生活保護受給者66世帯分の個人情報の他、
口座名や世帯主の入院先といったかなり詳細な情報が記載されていました。
 

【しんきん保証基金 「保険委託申込書」を紛失】

全国の信用金庫における融資を担当しているしんきん保証基金で、
約12万件以上にもなる融資の情報を記載した「保険委託申込書」が所在不明に
なっていることが判明しました。

「保険委託申込書」とは、本来しんきん保証基金が保管をするべき融資を受ける顧客からの
申込内容を記載したものですが、書類には申込者の氏名や住所など詳細な個人情報もありました。

そのうちの10万件あまりは既に受けた融資のローンを完済・解約など
終了したものとなっていましたが、1万5千件近くは現在も継続中のローンであるとのことで、
不正に利用される可能性もあると注意を呼びかけています。

なぜ紛失をしたかについては調査中ですが、既に書類の保存期間が終了したものと
勘違いして破棄をしてしまったのではないかと言われています。
 

【国立病院機構 愛媛医療センター 患者情報を保存したUSBメモリを紛失】

国立病院機構の愛媛医療センターでは、患者の個人情報を保存した
職員の私物USBメモリを紛失したということが報告されています。

これは同医療センターで勤務中の看護職員が臨床指導業務のためにデータを
私物のUSBメモリに保存していたところ、紛失したことにあとで気がついたという事例になっています。

医療センターでは病棟を新たに新築するための移転準備が行われていたのですが、
そのときに荷物を整理していてUSBメモリの紛失に気がついたといいます。

USBメモリには患者の氏名や性別の他診断名や症状といった個人情報が含まれていました。
現在のところ被害は報告されていません。