盗難

企業・団体において支給されているパソコンや携帯電話が盗難されてしまうと、失うのはその機器そのものだけでなく、そこに保存されている膨大なデータすべてとなります。
ピーク時に較べて端末の価格はかなり下落しているとはいえ、反比例してパソコンやモバイル端末内に保存することができる情報量は飛躍的に増加しているので、依然として盗難をされる可能性はかなり高いものとなっています。
盗難は特定の企業に狙いをつけて空き巣狙いをするようなことよりも、ふだんの生活の中で起こるちょっとした置き忘れや隙を狙って持ち去られてしまうということがよくあるようです。

盗難がよく起こるのは学校や病院などの施設内の他、電車や自動車で移動をしているときなどです。
周囲に大勢の人がいる学校や病院においては、ついつい電源をつけたまま席を外してしまったり、帰宅時にしっかりと施錠などをせずに放置してしまっているようなことがよくあります。
特にノートパソコンの場合は机上に固定されていることの方が少なく、多くの人が使用をするためにあちこちに持ち運んでいくことで、わずかな隙に持って行かれてしまうという事例が頻繁に発生してしまいます。
それと、何度も注意喚起をしているにもかかわらず事件数が減らないのがパソコンやモバイル端末を持ったまま電車などで眠ってしまうような場合です。
帰りにお酒などを飲み、社内でうとうととしてしまっているようなときには、そっと懐や脇にかかえていたパソコンやモバイル端末を持って行かれてしまったりします。
また、邪魔だからと網棚などに上げておいた荷物を降りるときにうっかり忘れ、そのまま誰かに持ち去られてしまうというようなこともあります。
他にも駐車場内で車上荒らしにあったり、つい車を止めて携帯を使ったときに近くに置きっぱなしにしてしまうというようなケースもあります。

実際にあった事例としては、2013年9月に東洋ドライルーブという企業の社員が業務用ノートパソコンを電車内で紛失するという事件が起きています。
東洋ドライルーブは固体皮膜潤滑剤の製造販売を手がける企業ですが、業務上集めた記録や個人情報が紛失したパソコンに含まれていました。
これは電車内に置き忘れたことにより何者かに持ち去られてしまったという事例ですが、今後もおそらく発見されるということはないのではないかと見られています。

少しめずらしい例としては、広島専修大学の職員が英国・ロンドンでパソコンの盗難にあい、そこに保存していた学生の個人情報をなくしてしまうという事件がありました。
これは大学教員がロンドンにセミナーに出席する学生の引率をしていたところ、パソコンが入っていたカバンごと盗難にあってしまったという事例です。
保存されていたのは1000人あまりにのぼる学生の個人情報や成績情報などで、ただちに現地の警察に連絡をしたものの、盗難品は見つかっていないということです。