顔認証

・ 勤怠の違法申告が増えている

勤怠の管理に昔から活用されているのがタイムカード。
シンプルな構成ながら、出退勤はもちろん途中外出などにおいてもきちんと記録することができるので、さまざまな職場で活用されています。

しかし、途中外出が多い人は、打刻する場所が足りなくなってしまったり、誰かのタイムカードと間違えてしまったり、打刻を忘れてしまうなど、トラブルが多いのも事実です。

そのほか、タイムカードを使わずエクセルでつくったフォーマットに自己申告で勤怠をつけていくというシステムを採用している会社もあるのですが、このケースの違法申告が大きな問題となっています。

実際に会社に出社しているなら「この日は休みだった」と誰かが確認することが可能ですが、出向先ではそれを確認する術はなく、また出向先もそこまで他社の社員の勤怠を細かくチェックしているわけではないので、遅刻や早退、欠勤をしていたのにも関わらず、勤怠フォーマットには皆勤で申請をし、給料を不正に受け取るというトラブルが後を絶ちません。

こうした勤怠のトラブルを防ぐのに活躍してくれるのが「顔認証システム」です。
事前に対象者の顔を登録しておき、都度認証したときに出社、外出や退勤時も認証を行うことで、システムにその時間が記録されますので、違法な行為を行うことはできません。

顔の登録は、撮られると意識したものを撮影されるのではなく、対象者が何らかの操作を行っているときに不意打ちで撮影した自然な画像を使用するので、登録時の不正を防ぐことができます。

・ メリット、デメリット

顔認証ではその人個人を細かく特定することができるので、前述したように不正ができないということが一番大きなメリットになります。
また、認証がスムーズに行えるため、無駄な時間を省いてすぐに業務に取り掛かれるというのも魅力です。

高いセキュリティが保たれますので、顔認証を通して行った情報管理においても流出などの可能性が引くいというのも、メリットだといえます。

デメリットは、ほかの認証システムと比べて導入費用が高価であること、またプライバシーの確保に大きな問題を抱えているという点です。

導入費用はさておき、顔認証で個人を特定することができれば、これは個人情報の保護に大きく抵触してきます。
また顔認証システムを使用する企業や人が増えるだけ、その情報を取り入れやすくなり、今後普及し続けることで、1人の顔から血縁者すべてが割り出される時代もそう遠い話ではないのです。

情報の管理は、何らかのサービスを使用しているユーザーだけではなく、企業で働いている社員にとっても重要です。
顔認証における情報の管理については、不明瞭な部分がないとはいえませんので、今後の活用においては法律などできちんと定める必要があるという専門家もいます。